栽培の特徴はなんと言っても砂地にあります。鹿児島など他の産地は火山灰土が多いです。
砂地の場合、出来上がりの形や色がよいばかりでなく、海のミネラル成分により貯蔵すると芋に甘みがのってくる、と言われています。「海の見える畑で育った鳴門金時しか扱うな」と言われた所以です。
この砂地の手入れ・管理に大変な手間とコストが掛かりますが同時に芋の品質に大きく関ってきます。
そのため、水はけのよい海水のミネラルをたっぷりと含んだ新しい海の砂を、3年から5年おきに「手入れ砂」といって、従来からの砂地である砂丘畑の上にはります。
こうして品質の良い鳴門金時が作られます。鳴門金時は「土地に出来る」と言われていて、この様な作業を繰り返し行い、年数の経った土地の方がよい味のものができるのです。
収穫は鳴門独特の「探り堀り」から始まります。
これは本格的な機械掘りが始まる前の7月中頃から手で丁寧に芋を探り、成長程度を見ながら、出荷可能な鳴門金時を随時収穫していく作業です。これも砂地栽培の鳴門だから出来るのです。
そして10月頃にかけて収穫の最盛期を迎え、収穫直後の鳴門金時が多く市場に出回ります。出荷は貯蔵する事によりほぼ一年間行われます。
鳴門金時は、干し芋が甘くなるように寝かせることによってほどよく水分がとび、より甘味が増します。貯蔵して2、3ヵ月時期が一番甘いと言われ、北風が吹き始める冬の鳴門金時は、お歳暮などの贈答品としても人気の特産品です。
なると金時【里むすめ】 5kg箱
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